前回のお話と今回のお話
こんにちは!今回はFX記事の更新です!
前回はフィボナッチ数列と、じんじゃー式フィボナッチリトレースメントの引き方についてを記事にしました。
(実はまだフィボナッチリトレースメントには他の引き方もたくさんあるんですが、それは別の機会に。)
今回は市場心理と、それを捉えたシナリオの考え方という話をしていきます。
FXはすべてにおいて、テクニカル分析に集約されるというZFでの教え
今回の話を始める前に、私の中のチャートの考え方を書いておこうと思います。
私はファミリーの中で培った知識や今までの経験からくる個人的な考えではあるのですが、『相場はつまるところ、テクニカル(分析)だけである程度予測できる』という考えを持っています。
これは、ZFの祖である『波乗りジョニー(波動乗りジョニー)』氏が教えてくれたことでもあり、最近の動画などでも言っています。(Twitterのコメントにリンクがあります)
いわゆるファンダメンタルズ(分析)はテクニカルの中に集約され、一時的な変動はあるかもしれないけど、それ自体はテクニカルの延長線上に収まる、という考え方です。
逆に、ファンダメンタルズばかりを意識していると、相場の中で迷子になる、ともジョニー氏は言っています。
市場心理『センチメント』の考え方
では、相場の参加者心理はまったく影響を受けないかというと、そういう訳ではなく、むしろ市場の投資家心理はチャートを動かす原動力とも言えます。
ここが、ちょっとした落とし穴で、『テクニカル分析』や『ファンダメンタルズ分析』と市場心理『センチメント』は明確に違うものなのです。
ファンダメンタルズは、経済指標などの数値などを基にチャートの動きを予測するものです。要するに外的要因です。
センチメントは、市場のすべての参加者の心理、予測、感情です。つまり、相場の波そのものとも言える物。
一般的なイメージ的には、ファンダメンタルズ指標の要因で相場が動いた場合はファンダメンタルズの数値によって相場が動かされた、というふうに考えそうですが、実際にはファンダメンタルズ指標があって、市場参加者がその事を受けて反応した行動の結果がチャートに反映されるわけです。
テクニカルも同様。様々な人のテクニカル分析の結果、買いたいと思えるくらいの安値に近づいたら『買い』を行う。売りたいと思えるくらいの高値が近づいたら『売り』を行う。
そう言った事を何百人、何千人、それ以上の人が行った結果が、チャートの値動きであり、相場の意思となるのです。
相場の流れを誘導するようにトレードしていく者、その流れに必死について行こうとする者。その裏で虎視眈々と機会を待ち続ける者。
これらのすべての意思がチャートには反映されるのです。
ジョニー氏の表現を借りれば、『相場は、人間の負の感情が作り上げているもの。』という訳です。
*ここでしている言葉の解釈は、私個人が感じ、考察したことで、ジョニー氏の真意と違う場合もあります。
最近のトレードからの学び ~市場時間ごとの優位性の違い~
私は最近、最近5分足のトレードをすることが多くなりました。
そこで感じたことをまとめたり、市場時間をまたいでのトレードを眺め、考えているうちに、例えば、欧州時間の16時に初めてその日の相場を見てシナリオを考えた場合と、NY時間の22時付近で初めてその日の相場を見てシナリオを考えた場合とでは、時間帯ごとに目線や優位性の位置が変わっている事に気が付いたのです。
もし、自分が16時の優位性を引きづったまま22時にも続けてトレードをしていたとすると、22時に初めてその日の相場を見るトレーダーが作ったシナリオとでは「目線」と「優位性」が違うかもしれません。
この「目線」や「優位性」が違っていると、他の22時から参加したトレーダーには当たり前の動きでも、それ以前に参加したトレーダーにとっては想定外の動きとなってしまい、対応できなくなってしまいます。
この『目線の違い』や『各時間帯からの新規参加トレーダー』のエントリーなどによって、センチメントが傾き、トレンドが変化するなら、むしろそれを有利に考えるためにはどう対応していったらいいのか、と考えるようになりました。
対応方法① 時間経過でシナリオを修正する。(デイトレ)
一つ目の方法は、1日の全体のシナリオから考えて、そのうえで各時間帯が近づいたらシナリオを作り直すことです。
いわゆる『すり合わせ』ですね。
各時間帯の始まりの時間付近に大勢の向きが決まって、例えばその時に保有しているデイトレードのポジションが、その時間帯のトレンドと逆になっていると気がついたら、そこで利確してしまう、という事もできるのでは無いかと思います。
対応方法② 1日のトレードとは別の、その時間帯だけで完結するトレードを考える(スキャル、スキャル寄りのデイトレ)
二つ目の方法は、1日のシナリオを頭から一回切り離して、環境認識した時間帯から、もう一つ新規の玉を持つつもりでシナリオを考える事です。
玉を持ったままの状態でシナリオを考えると、どうしてもその持った玉の伸びる方向に優位に働く考えしか出てこないようになります。
だったら、最初の玉(シナリオ)の事は放っておいて、その時間帯だけでトレードするシナリオを時間帯の最初の大勢と併せて新たに考える方が、精神衛生上いいかなと思います。
対応方法③ もっと大きな目線で数日以上かけてトレードする(スイングトレード)
三つめの方法は、二つ目の方法とは逆にもっと大きな流れで考えることです。
つまり、デイトレードの環境認識に4時間を長期足として使っていたなら、週足、日足を長期足、4時間を短期足扱いにするような目線でのシナリオになります。
この場合は、時間単位での市場心理は、ほぼほぼテクニカル分析以外無くなるので、世界的な恐慌という事でも無い限りはあまり影響は受けないでしょう。
小さなところで感じた市場心理
各市場の開幕に併せて、大きく動いたりすることが多いFX、それは先ほど言ったとおりで開場に伴い、新規参入者が増えるからが主な原因だと思います。
では、その新規参入者は、何をもって開場に併せてトレードをするのでしょうか?
開幕の時間にチャートが「買いやすい位置か、売りやすい位置か」を判断し、買いやすい位置なら買いを、売りやすい位置なら売りを、開場時にどちらに動くか分からない時には、どちらに動きやすいかを判断するためにとりあえずエントリーしたりといろいろな理由がありますが、一番の理由は、「その時間にチャートを見る人が多いから」なのではないかと思います。
チャートを見る人が多い、ということは、そこで何らかの判断をする人が多いということです。つまりは流動性が出てくる。流動性が出てくるという事は、トレンドができやすい状態になる、という訳です。
さらに、トレンドが出れば利益を伸ばしやすくなります。
こういったことから、トレンドに早期に乗って利益を確定させたいから、開場時間に相場の環境認識をしてトレードをする人が多いのではないかと思います。
この考え方を持ってから、自分は東京、欧州、NYの開場時間前に「今の位置だったらどんなトレンドが起きやすいだろうか」もしくは「このチャートを初めて見たとしたら、どっちにエントリーするだろう」という視点で考えるようになりました。
もしかしたら、この話はトレーダーにとっては、ごくごく当たり前の事なのかもしれません。
でも、それに今まで気が付かなかった。
市場心理ではなく、自分の「こうあってほしい」という心理、欲望でしか見てなかったんだな、と改めて思った一件でした。
今回言いたかった事のまとめ
今回言いたかった事をまとめると、
・相場は、人間の感情で出来ている。
・優位性や、トレンド(を作る市場心理)は、その各時間帯の市場参加者によって変わる。(各時間帯の始まり付近の時間での目線を意識している)
・第三者の目線を考えることで、自分のシナリオが自分の欲望だけで完結してないかを知る事ができる。
あと余談。
・NYタイムのトレーダーは、自分たちが一番気持ちのいいトレードをしたがる事が多いと思う。それには逆らわないで流れに乗る。
(二つ前のトレンドから考えて、どうなると気持ちいいか考える)
こんな感じです。
見る人によっては当たり前な話だったかもしれませんが、そういう人は( ´_ゝ`)フーンってスルーしておいてください(笑)
それでは今日はこの辺で!
お読みいただき、ありがとうございました!