前回のおさらい+α
前回、トレードで利益を出すには2種類の考え方がある、という話をしましたが、覚えていますか?(^^;;;
ひとつは、『①少ないロットで大きな値幅を取る』という考え方。
もう一つは『②大きなロットで小さな値幅を取る』という考え方です。
この二つの取引のどちらで有っても、利益が出ますし、メリットとデメリットが相反する形で存在します。
私個人の実感的な物も含めて、下の表にまとめると、こんな感じです。
①小ロットで値幅大 | 比較対象 | ②高ロットで値幅小 |
・基本的には長い | 保有時間 | ・基本的には短い |
・保有時間の関係で少なくなる。 ・小ロットで入れる為、複数のトレードを同時にこなす場合は多い。 |
トレード回数 | ・保有時間の関係で1つのトレードが早く終わる為、トレードできる回数は多い ・高ロットの為、証拠金が足らず1つのトレードしかできない事が多い。 |
・金額的な負荷は少ない。 ・利益の増減回数が多いので、利益や損切りを確定する時のメンタルがぶれやすい。 |
メンタル負荷 | ・金額的な精神負荷は大きい。慣れないうちは、びびり利確、損切りもある。 ・保有時間が短く、価格の増減によるブレが出る前に利確する事が多いので、ルール通りにできるなら負荷は少ない。 |
・ルール通りの利確なら目標額に届くが、そこまで到達するまでに利確することも多い。しかし、一度増えた利益は増えたまま維持できる事も多いので、損切りに合いづらいと言える。 | 損益 | ・高ロットで短い値幅を狙う為、利益は出やすいが、損失も出やすい 一度利益がのった物が、一気に巻き返して損切り、なんていうこともしばしばある。 |
・利確目標と損切り地点を決めて、一日に数回だけチャートを見て判断したいという人向け。 | トレードスタイル | ・一日の短時間だけ、チャートを見ながら自分でトレードを確定したい人向け |
あとは、実際にやってみて自分に合う方をやるのが一番いいんだろうなと思います。
なぜ、こんなおさらいをしたかというと、①のトレードスタイルなら、どこの証券会社でも特に問題なくできるでしょう。
しかし、②のトレードスタイルにするなら、証券会社選びをしっかりしないと、そもそも高ロットで注文を出すことができないという事態になってしまうのです。
そんなわけで、今回は「失敗しない証券会社選び!」と銘打って始めたいと思います。
失敗しない証券会社選び!~海外証券と日本の証券会社の大きな違い~
さて、ここからが本題です。
証券会社選びがとても大切です!という話は先ほどしましたね。
では、なぜ選ぶ必要があるのでしょう?
ここで、国内口座で1Lot の取引をするために必要な証拠金を計算してみましょう。
日本の証券会社のレバレッジは、以前は個人の取引でも100倍というレバレッジがもらえていた時期もありました。
しかし、2020年5月現在、日本のFXでのレバレッジは最大で25倍という値になっています。
一見すると「え?それだけあれば十分じゃないの?」というような値に見えますが、実際のトレードで使うレートで換算してみると
ドル円の換金レートが108.0円だとして、1.0lotをトレードするとして考えると、現在の1.0lotを取引するための証拠金は、「432,000円」必要になります!
基本、証拠金維持率100%の国内証券だと、この金額を担保に入れて、初めて1.0Lotの取引ができるわけです。つまり、一回のトレードで含み損を抱える可能性を考えたら実際には、「450,000~500,000」の初期資金が必要になります。
もちろん、0.1lot、0.01Lotでトレードすることを考えているなら証拠金は10分の1、100分の1で済みますから、それでも良いと言う方は良いのですが、正直、そのLotでトレードしていても、増やしていく事に多大な労力と時間がかかります。
少額投資でFXをする優位性を損なっている、と言っても過言では無いかもしれません。
少額から増やしていく為には、最低限、一回のエントリー(分割した場合も合計が)で1Lotくらいはかけられるだけのレバレッジが欲しいのです。
そもそも、私はFXを始める場合、国内の証券会社を取引に使う事はおススメしません。
なぜなら、いくつかの根本的な仕組みにおいて、国内証券での取引は証券会社に有利なようにできているからです。
それは『追証』というシステム。
これは「追加証拠金」の略で、その名の通り、証拠金が不足した分を取引契約者に追加で請求できるシステムの事です。
本来は、国内の場合は100%の証拠金維持率を割れば強制ロスカットが発動しているので、普通には起こらないのですが、
急激かつ大きな相場の変動によって、強制ロスカットが発動された時点で、すでに証拠金維持率0%を割るという事が起こった場合に、その不足分を補填するために契約者に請求されるのです。
そんなわけで、おススメしたいのは、海外の証券会社です。
海外のレバレッジはというと、おススメ証券会社のほとんどが100倍以上、最大で1000倍近い証券会社もあります。(1000倍のところは微妙ですが)
また、海外の証券会社は、証拠金維持率100%で強制ロスカットの証券会社もありますが、基本的にはゼロカットの追証ナシです。
つまり、万が一の事があっても、資産がゼロになる事はあるかもしれませんが、負債を抱えるという事は無いのです。
もちろん、税制面などを考えると、大量の資金を動かす場合には国内FXの方が有利な部分はありますが、最初のとっかかりとしても、少額である場合は海外の方が総合的にみて有利になると思います。
IBを使って、自分にキャッシュバックor有利なトレードをしよう!
それでは、さっそく証券会社と契約してみましょう…と、検索に走る前に、ちょっと待ってください。
実は、海外の証券会社には、キャッシュバックサイトを通して契約すると、手数料をトレーダーに還元してくれる『キャッシュバックサイト』があるのです。
契約する証券会社によって、還元率は変わってきますが、だいたいは10万通貨取引につき5~10USDくらいの還元率になっています。
私の使っているTariTaliというキャッシュバックサイトは証券会社によっては、低手数料口座という、キャッシュバックの代わりにトレードする際のスプレッドを縮めてくれるという契約もできます。
実は、これがかなり便利です。国内の証券会社に比べると、どうしてもスプレッドが大きくなりやすい海外口座ですが、これを契約すると証券会社によっては国内口座に似た感覚でトレードする事ができます。
私は、TradeviewのILC口座に登録した上で、さらに低手数料口座に登録していたので、手数料をあまり気にせずにトレードする事ができていました。
本当にキャッシュバックサイトはおススメできるので、リンクを張っておきます。
その中でもオススメな口座で、自分も使っているのは、XM、Axiory、TradeViewという感じです。
実際に使ってみての証券口座の差をまとめて見たので、良かったら参考にして下さい。
XM https://www.xmtrading.com/jp/ |
Axiory https://www.axiory.com/jp/ |
TradeView https://www.tradeviewforex.com/ja/ |
|
最大レバレッジ | 888倍 | 400倍 | STD500倍 ECN200倍 |
入金方法 | クレジットカード(Visa,JCB) BitWallet STICPAY 国内銀行振込 ビットコイン |
Curfex クレジットカード(Visa,JCB) BitWallet STICPAY 国際銀行への振り込み ビットコイン |
BitWallet STICPAY ecoPayz 国際銀行への振り込み ビットコイン |
出金方法 | カード返金 国内銀行送金 |
Curfex カード返金 |
Bitwallet,STICPAY,ecoPayzは返金 利益分は国内銀行口座への返金 (出金専用申し込みページがあり) |
GMT | +2 | +2 | |
取り扱い商品 | 外貨、貴金属、指数、エネルギー | 外貨、貴金属、指数、エネルギー | 外貨、貴金属、指数、エネルギー、仮想通貨 |
ロスカットレベル | ゼロカット保証 証拠金の20% 新規注文には100%の証拠金が必要。 |
ゼロカット保証 証拠金の20% 新規注文には100%の証拠金が必要。 |
ゼロカット保証 証拠金の100% 新規注文には100%以上の証拠金が必要。 |
使ってみた感想 | ポイントプログラムと、入金時のボーナスクレジットシステムが秀逸。 取引をすればするほどポイントがたまりやすくなり、クレジットとして口座入金可能。さらには現金に換金することもできる。 体感したデメリットとしては、ゴールド、クロス円などのスプレッドが他よりも若干高めな気がすること。 ECNのゼロ口座に登録して、キャッシュバック4.25ドル受け取れれば0.75USD+小スプレッドで取引できるので、オススメ。 |
ポイントや入金ボーナスは無いが、XMよりも主要通貨のスプレッドが低く設定されており、とてもトレードしやすい印象。一時、日本への唯一の出金方法であったBitWalletと契約終了した事で、ユーザーが離れたがCurfexを導入したことで、日本への出金もできるようになっている。 元々スプレッドが小さい事もあって、ECN口座でもどちらでもOK!キャッシュバックだけはちゃんと付けましょう。 |
海外口座なのに低スプレッド、そして証拠金も安全の100%維持なので、ある意味で一番トレーダーに優しいブローカー。 登録と入金までが大変だけど、それを超えれば取引自体はとてもしやすいと思われます。 ちなみにTariTaliでは、キャッシュバック分をあらかじめ手数料から引いてもらえる低手数料口座もあるので、確定申告する時に面倒な人は、よりトレードがしやすくなると思います。 ちなみに、キャッシュバックサイトからの登録なら、面倒な登録がほんの少しだけ楽になります(笑) |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
少額でFXを始める為には、高レバレッジの証券会社である海外証券である必要があること、また、日本の国内証券と海外証券とのシステムの違いもおわかり頂けたかと思います。FXは少額から始める事ができるということ自体が優位性なので、それを生かした方法で取り組んで行きましょう。
また、海外口座には紹介したキャッシュバックサイトなどもありますので、せっかく始めるのなら、自分にとってできるだけお得な方法で始めてみましょう!
もし、どれにしようか迷っているという方や、どれでもいいんじゃない?という方は、今回紹介したキャッシュバックサイトの中のおススメのいずれかからスタートするといいと思います。
どれも一長一短はあるとは思いますが、実際に出金実績もありますし、日本人トレーダーの中では使用している人が比較的多い証券会社だと思いますので。
他の会社でも良いのですが、必ずライセンスの有無や、日本への送金が(Curfexや、Netteller、BitWalletなどを経由しても)可能な証券会社かを確認して選んでください。
そうでないと、出金拒否や、送金遅延などさまざまな問題が起き、最悪、資金が戻ってこないという事もありえますよ!(投資はすべて自己責任です!)