前回までのあらすじと今回のお話
こんにちは!
前回はFXを続けるためのメンタル3要素を説明しました。
今回から、いよいよテクニカル的な話を進めていこうと思います。
テクニカル分析?なにそれ?おいしいの?
以前、インジケーターの部分でも少し触れましたが、テクニカル分析とは、
わかりやすく説明すると、
この時は安値からだんだん上に上がったんだよな、
じゃぁ、今回も安値まで待って買ってみよう!
みたいな感じです。
つまり、それまでのチャートの動きと照らし合わせて、このパターンならこう、このパターンならこう動くだろう、というのを予測する事をテクニカル分析と言います。
基本的に相場は、それまでのチャートパターンを繰り返し、上がったら下がる、下がったら上がるを繰り返す波のような物だと認識されています。
なので、チャートを読み取り、パターンに当てはめる事がトレードをする上で、一番重要な事になってくるわけです。
テクニカル分析いろいろ
テクニカル分析には、様々な方法があります。
どの方法が一番いいか、という答えはひとそれぞれで、その人が相場の流れを知ることができ、なおかつ自分にとってしっくりくる方法がその人に取っての一番になります。
ただ、複雑なものよりも、一般的でなおかつ扱いやすい物はそれだけ大衆に認知されており、意識がされやすくなるというメリットがあるので、
始めてテクニカルに触れる人は、一般的な考え方の一つである、水平線とトレンドラインの引き方、ダウ理論くらいは覚えておくと良いかなと思います。
というわけで、今回は、水平線の引き方とトレンドラインの引き方をやっていきましょう。
水平線ってなんぞや?
水平線とは、チャートの中で意識されているであろう価格に水平に引く一本の線の事です。
たとえば、
これはユーロドルの5分足のチャートです。
ここに水平線を引いてみると
こんな感じになります。
5分足で意識されているところをかなり多く引いてみました。
どういう基準で引いているか分かりますか?
○の部分はチャート足が反転しているところです。
大きな四角は一帯で反発を繰り返しているところ。
こんな感じで、同じ価格のところで反発をしているということは、そこの価格が意識されている価格だという事を表しています。
なので、この線を引いておけば、時間が経過して、この線の価格帯に来たときに反発するかもしれない、と意識できる訳です。
水平線を引く意味が分かりましたか?では、次に今度は同じチャートを1時間足で見てみましょう。
1時間足のチャートになると、かなり短い期間に多くの水平線があることが分かります。
1時間単位になると意識されていない水平線もあるのが分かりますよね。
今度は、この水平線を削除していきましょう。
少しすっきりしました。
このチャートを5分足に戻すと
こんな形になり、1時間と5分の両方で意識されている線が分かりました。
今回は、どんなところに線を引けば良いか、という事をわかりやすくするために5分足のチャートから引き始めましたが、通常は時間足が上位の足から引いていくのがセオリーです。
理由は…なんとなくおわかりですよね?(^^;;
短期足の場合は、値動きの分だけ反発する箇所が増え、線が増えてしまいますが、長期足の場合にはそこまでの本数は増えません。
なので、長期足から引くのがセオリーなのです。
私の場合は、日足、4時間で意識されている水平線を大まかに引いて、5分足でトレードしています。
日足の水平線や値動きは、トレードするうえで本当に大切な足なので、トレードをする前に必ず確認するようにしましょう。
ちなみに、自分のトレードする時間足での線と、上位足の重なるラインの場合(特に日足、4時間、1時間)、一度は意識されるラインになることが多いので、それを意識しつつトレードのシナリオを考える事ができます。
トレンドラインは難しい?
次にトレンドラインです。
水平線が価格に対してのみの線と考えると、トレンドラインは価格だけでなく時間の経過を考慮に入れた線だと考える事ができます。
それでは、実際にトレンドラインを引いてみましょう。
今回は、先に1時間のチャートにトレンドラインを引いてみます。
黄色のトレンドラインが上昇のトレンドライン、
青色のトレンドラインが下降のトレンドラインです。
上昇のトレンドラインは基本的に安値同士を高値に向かって過去から未来に引いた線になります。
下降のトレンドラインは基本的に高値同士を安値に向かって過去から未来に引いた線になります。
考え方としては水平線と同じで、このトレンドラインが意識されるので、それを背に買ったり売ったりする、割れたら損切りという形です。
また、トレンドラインが引けると言うことは、現在のその時間足でのトレンドを把握できるので、そこからシナリオを考える事ができます。
次に5分足チャートを表示します。
緑のトレンドラインは上昇のトレンドラインです。
長期足のトレンドライン(平行チャネル)の中に短期足の逆のトレンドラインが発生することはよくあるので、
その転換ポイントを見つつ、押し目を拾っていくような使い方もできるかなと思います。
ちなみに、黄色2本のトレンドラインに挟まれた部分でロウソク足が上下に動いているのが分かりますか?
こういうトレンドラインの引き方、使い方を平行チャネルと言います。
平行チャネルは2本の平行なトレンドラインの中で価格が推移する事を想定し、
その値幅の中で伸ばせるところまで伸ばし利確損切りをする、という使い方ができます。
トレンドラインのデメリットは、
水平線の時と違い、引く人が意識する足の違いによって引き方が変わってくるため、場合によってはまったく意識されないトレンドラインを引いてしまう事があるという事です。
これを防ぐためには、このトレンドラインが他の箇所でも効果があるかというのを確かめるという方法があります。
トレンドラインの特性として、引いたトレンドラインがちゃんと機能する物だった場合、安値、高値同士で引いた場所以外でもレジスタンス、もしくはサポートとして機能するのです。
MT4や5の場合、ラインを一度動かすと大変なので、コピーして使いましょう。
ラインのコピーは、CTRLを押しながら、マウスでラインを動かす動作をしてください。
そうすると、元の位置にラインが残ったまま、新しいラインを動かすことができます。
トレンドラインは、引き方によってはとても優位性のある物ですが、引き方を間違えると大変な事になるので、
慣れない内は過信しない方がいいでしょう。
まとめ
今回はテクニカル分析の一つとして、水平線とトレンドラインの引き方に関してをお話しました。
実は、この水平線とトレンドラインを抑えておくと、かなり環境認識する時に有利になるので、ぜひぜひ覚えておいてください。
トレードを始めて最初は、本当に勝てるのか、すごく不安になると思います。
これだけできていれば良い、これができればOKという言葉を言われてても、
その通りにしてても勝てないじゃ無いか!と憤りがある気持ちも分かります。
私もずっとそうでしたから。
同じ時期に始めて、同じ事をやっているはずの仲間の成長、
置いて行かれてしまうのではないかという不安、
続けていれば、そういう事もきっとあると思います。
でも、いつか。
続けていれば、大切なのはそこじゃないんだって気がつけるはずです。
そして、最初は気がつかずに通り過ぎてしまった「本当に大切な事」が、
「スッ」と納得できる瞬間が絶対に来ますから。
だから、一緒にがんばりましょう。
相場は、男女の分け隔て無く、本当に平等です。
知り合って、どういう顔をしているのかよく知って、
そこからやっと仲良くなれる、そんな人見知りな人と同じだって思って下さい。
焦らずに、自分のペースで相場と向き合い、進んでいきましょう。
今回はここまで!お読みいただきありがとございました